今年も”ARMY FETE”についてお届けします。

2019年2月22日(金)毎年カーニバルの10日前に、カーニバルのメイン会場としても有名なサバンナ公園内特別会場にて行われた
SOCA PARTY 『ARMY FETE』のレポートです。
トリニダード軍が主催し警備にあたるので、カーニバル中最も安全なFETE(SOCA PARTY)と言われています。

入場料はGENERAL/TT$250〜 、VIP/TT$500〜
 *ご参考に、1トリニダード・トバゴ・ドル 16.42円(2019年3月付)

約6時間にわたる長丁場の濃いイベントでした。
イベント中にMACHEL MONTANOが
“This is one of the last real fetes that are around.”と言い放ったように、
地元民が一番多く参加するリアルな反応の見られるFETEはこのシーズンこれが最後と言えます。
毎年このイベントでその年のBIG TUNEの流れが決まるとも言われています。

2019年出演アーティストは以下のとおりです。
全て生バンド演奏でのパフォーマンス!!

SWAPPI
SHALL MARSHALL
NAILLA BLACKMAN
SHENSIA
FARMER NAPPY
VOICE
Nessa Preppy
NARDIA BATSON
LYRIKAL
PATRICE ROBERTS
IWAR GEORGE
RICARDO DRU
THIRD BASS
MACHEL MONTANO
SKINNY FABULOUS
SUPER BLUE
BLAXX
V’GH
Teddyson John
MANDELLA LINKZ
DESTRA
FIMBA
MR.KILLA

MC : WASSI ONE

出演者も多いため、前半のアーティスト出演時間はとても短く5-10分ほど。
中でも印象的だったアーティストをPICK UPし、レポートします。

●FARMER NAPPY / NARDIA BATSON
NARDIAによる作曲そしてバルバドスのRED BOYZによって制作された
“The Purple Heart Riddim”にてリリースした”SO LONG””HOOKING MEH “このriddimがこの日一番の大合唱を巻き起こしていました。
ミュージカルな楽曲で会場の熱気はどんどん上昇、前半のハイライトとなりました。

●KES
そして、今回出演者として発表されていなかったのですが、KESがサプライズゲストとして出演!
この日初めてサバンナにて”Savannah Grass”を初披露という記念すべきステージでした。
KES自体のバイブスも最高潮にあがり、とても良い雰囲気で会場全体が包まれました。

●PATRICE ROBERTS(パトリス・ロバーツ)
2005年の衝撃的なデビューから14年。
去年に続き今年もHIT曲を数々飛ばしており、堂々とした貫禄と溢れ出す自信を十分に感じられる力強いステージングで観客を魅了していました。
今年の曲の中でも、POWER SOCA”STAGE PARTY”のパフォーマンス時には、セキュリティーの肩車で観客の中に飛び込んでいくパフォーパンスで
さらに会場をわかせました。
盛り上がりすぎた観客からの歓迎のビールや水を頭にかけられながらも、気にせず歌い続け無事にステージに帰還。
今後最も注目の女性リアルソカアーティストと言えるでしょう。

●MR.KILLA
前代未聞の海外勢が優勝となった今年2019年POWER SOCA MONARCH を受賞。
グレナダのアーティスト『MR .KILLA 』Run Wid It.
この日のトリで、一番の盛り上がりを見せた彼のパフォーマンス。
この曲の歌詞の通り、観客はサビの部分で、FLAGやバケツや、人まで持ち上げてピックアップして走る!(笑)
He tell meh pick up something! Anything! Rum tell meh to grab something! Anything! I just want to pick up something! Anything! Watch how I go grab something! Anything! Rum tell me to run (run wid it!), run (run wid it!)…….”
1度グレナダを訪問したことがあるのですが、とても安全な国の印象で、とても物を盗んで走るようなことのないような(苦笑)
でもこの曲は国が変わると、ものを盗んで帰ってこないと問題に発展することも多いであろうという、心配の声も上がり話題となっています。少し馬鹿馬鹿しい内容の曲ではあるのですが、このシーズン、サバンナグラスでもfamaleyでもなく、人々を一番エキサイトさせる曲のようです!!
彼が最後ステージを去る時に、トリニダード・トバゴの人々は、このグレナダのゲットボーイを受け入れてくれたと感謝の意を述べてステージをあとにした。その時点で朝5am。
なぜか最後だけ司会も務めたblaxxが自身の曲で会場を閉めました。

個人的には、army feteといえば、
bunji garlin fay annlyonsのパフォーパンス、MC、ファッションを毎年楽しみにしていただけに、今回2名の出演も言動もなかったことを大変残念に思いましたが、彼らの新たしい試みも始まっているので、いろいろなシーンの変化にも注目して行きたいなと思います。
いろいろな節目や切り替わる年2019ということで今回は閉めましょう。