トリニダート・トバゴ(TRINIDAD & TOBAGO)はカリブ海に位置するトリニダード島と、 トバゴ島からなる国である。 (カリブ海諸国の中でもっとも南にあり、南米ベネズエラの近くに位置している) 首都はポートオブスペイン(Port of Spain)、 面積は5128 km2 (千葉県とほぼ同じ面積)、 人口130万人強、公用語は英語である。
トリニダード島にはおおよそ7000年前にアラワク族(Arawak)とカリブ族(Carib Indian)が 住んでいた。 当時はレリ(Leri)とこの島は呼ばれていた(ハミングバードの島という意味)。 だが、1498年にヨーロッパ人として初めて、コロンブスがこの島にたどり着き、 ホーリー・トリニティー(Holy Trinity)と名付けたのが由来となっている。
その後トリニダード島はスペインの植民地となったが、1797年にイギリス植民地となり、 1802年に正式にイギリス領となる。またトバゴ島もスペイン、イギリス、フランス、 オランダと所有国を変えていたが、最終的には1802年にイギリスが獲得し、1814年に正式にイギリス領となった。その後1962年にイギリスより独立し、1976年に共和制を採用した。 日本はトリニダードを独立と同時に承認、1979年に大使館を設置している。
またスペイン領時代から農業などに従事させる労働者としてアフリカ人が多く連れてこられたが、イギリス領となったあと多くのインド人も同様に連れてこられた。そのため、現在のトリニダードの人口構成はおおよそ40%が黒人系、37.5%がインド系、20%が混血、その他が2%という構成になっている。この人口構成によりカリブ海諸国でも独特の文化をもっているのがこの国である。
経済的にはトリニダード・トバゴは他のカリブ諸国と異なり、石油が埋蔵しており、石油化学部門での収入が多い。また天然ガス部門も大きく成長している。
2月に行われる、カーニバルは世界的にも有名で、カーニバル時期にはソカ やスティールドラムの音色が国を覆う。その他にも大小様々な音楽イベントが一年を通じて行われており、ラジオ局も国の規模と比較しても多くある。 音楽はこの国の風景のひとつといえる。 (カーニバルについてはこちら)トリニダード島、トバゴ島ともにきれいな海に恵まれているが、トバゴ島は特にきれいなビーチがあり、ダイビングスポットとしても知られている。両島とも日本からの直行便はなく、アメリカやカナダで乗り継いで行く方法が 一般的である。
(追記) 2013年11月14日より、トリニダード・トバゴに入国する日本人に対し3ヶ月以内の短期滞在(観光、商用、公用含む)について査証免除を実施しております。 在トリニダード・トバゴ大使館HP

TRINIDAD & TOBAGO MAP

 

(文・KARNIVAL GOLD )