-おすすめのトリニダード フード・お酒-
H:あとトリニダードのお酒、フードについて。好きな食べ物とかお勧めのものありますか?
K:私はあんまりトリニダードのご飯好きじゃないんですけど(笑)、あえて言うならコーンスープっていうのがあって、スープの中におもちみたいなダンブリングっていうのが入っていて、それだけでお腹いっぱいになれるんで好きです。
H:すいとんみたいなやつね。
Y:おいしいですよね。
K:基本的にペッパーが強いから、トリニフード全部。
Y:シーズニングが強いですよね、ミントとか。パクチーじゃないけど、何だろ、色んなの入ってますよね。私は大好きですけど、トリニダードのご飯。
H:特に好きなのは?
Y:特に、ロティが好きですね。ロティってインドのカレーだけど。
H:ラム&ロティって曲があるぐらいですからね(笑)
K:ヘモさん名付け親じゃないですか(笑)
Y:カレーがおいしいですね、トリニダードのカレー。
H:私も好きなんですよ海老のカレー。
K:えー!
Y:ちなみにロティは何の種類が好きですか?
H:Buss up shutが好きです。巻かれると食べれないんで、バラで。でも最近はあの皮が重くて。そう、ダンプリングをペッパーで炒めてるやつがあるんですよ。それとカレーっていう。カレーを頼んだ時、RiceかRotiか Buss up shutか選べるじゃないですか。そこにダンプリングもあるんです。
Y&K:知らない!
H:ダンプリング with カレーっていうのをけっこう食べてる(笑)
K:でも家庭料理でそういうの食べたことある。誰かのお母さんの。
Y:それはコーンスープに入ってるような?
H:それをもっと三角に伸ばしてるやつです。最近はそれ好きかな。カラルーとかも好きですけど。
Y:カラルーおいしいですよね。割と私たち練習してると、お昼とか夜を食べ損ねたりするんで、サンドウィッチとかベイク&シャークとか、あとポロリとか。
K:ポロリってなんですか?
Y:ドーナッツみたいな。マンゴーソースの。
H:嫌いですか?
K:お菓子嫌いです!
H:サウスとかも好きなんですよ。
Y:サウスは去年の夏、ICP(International Conference and Panorama :2015年に初開催された世界のスティールパンのバンドによるパノラマをトリニダードで開催し、日本からはPanorama Steel Orchestraが参加 ) に行った時にはじめて挑戦したらすごい美味しくてハマりました。
H:私もあれ家で作りたい。
Y:見た目で拒否してたんですよ、見た目が鶏の足そのままでぶよぶよしてて。美味しくなさそうだし気持ち悪い。
H:あれ酢漬けにしてるんですよね?
Y:やっぱりトリニダードの食文化ってすごくオイリーなんですよね。だからそういうときにふとサウスをかじると、さっぱりしてて美味しいですよ。
K:サウスの横にあるきゅうりみたいのだったら食べれる。
Y:あれピッグテールもあるんですよね。
H:そう、ピッグテールもおいしい。
Y:ピッグフットっていうのかな。どちらか忘れましたが、おいしいですよね。
H:トリニダードフード好きですけどただやっぱ毎日だと飽きる。あとお酒もけっこうラム好きなんで、トリニダードは天国ですけど。ラムコークとかラムソーダとか。
Y:私はトリニダードのビールが好きです。
H:スタッグ(STAG Beer)?
Y:はいスタッグ好きです。
K:私もスタッグが好き。あとココナッツジュース。
H:ココナッツジュースのラム割りが好きです、フレッシュの。ココナッツ買ってきて割って飲むっていう。
K:おいしそう。
H:あとこれは友人が言ってたんですけど、お酒にも耳が開くお酒と、耳が閉じちゃうお酒があるようで。よくやるんですけど自分も、DJのときはこれを飲むけど、休みの日は耳を休ませたいからこれを飲むみたいな。
Y&K:へえ~。
H:トリニダードでよく言われてるのは、カリブビール(Carib Brewery)は耳が開いて、スタッグは休みって言われてるんですよ。だからDJの前はカリブを何本か飲んで、テンションあげて、冷静になりたいときにスタッグで落とすっていう。
K:マジで!
H:ラムは基本、耳が開く音楽って言われている。楽しくなるし!もちろん音楽と合わさると最強ですよね。黒人の人たちが昔アフリカから奴隷で連れてこられ、ひどい労働をさせられ作業して収穫したさとうきびから生まれたものでもありけっこう歴史もあって。興味深いです。
Y:あんまりトリニダードでラム飲まなかったんですよ。ちょっと飲んでみようかな。
H:音楽の聞こえ方が全然変わるんで、思い込みかな(笑)
K:そうなんだ!面白い。私思うのが、トリニダードでラムを飲むんだけど、飲むのがめんどくさいなって思うのが、フェテ会場行くと…
H:ラムの発音が通じないの。ラムコンシェルジュなんですが(笑)
K:それもだし(笑)ラム買うところがめっちゃ混んでて、もう競争みたいな。それこそ自分が強くないと。
H:私あれ超得意なんですよ。待ち時間ゼロなんですよ(笑)
K:レクチャーしたほうがいい(笑)手を挙げる、自分のことを指す、でも来てくれないときとかあるから。
Y:でも目立つじゃん日本人だから。
H:もうウィンクして、スタッグ!とかって。
K:ははは!もうあの行為がめんどくさい。
H:私あれ超得意なんで、段ボールごと買ってくるみたいな。みんなの分。
K:ヘモさんについて行かないと。
H:せっかく行った時は楽しんでほしいですね。
-トリニダードのおすすめポイント-
H:じゃ次はトリニダードのこんなところが好き、面白い。おすすめポイントを!
K:24時間音楽がガンガン流れてる。カーニバル中だけですけど。あと自然がいっぱいあるのと、あと天候。じめじめしてないけどあったかい。
Y:カラっとしてる。
H:湿度がないんだね。
K:湿度がない。あとは小さい国なので、友達が出来るとたまたま街で偶然会ったりする。
H:あるある。
K:日本だとそれがほんとに偶然!みたいになるけど、トリニダードだとそれは日常茶飯事。
H:運命!?狭いんだよね(笑)
Y:流れる時間が日本とは違うよね。のんびりしてる。人々もせかせかしてる人もあんまりいないし、イライラしてる人もそんなにいない。
K:いやー場所による!
H:カーニバル中は色々とあるよね、飲んでるし、混んでるし!
Y:でもあまり、キレてるといっても、うわーってなってる日本人の人だったらいるけど、トリニダードの人って怒ってるんだろうなこの人って思っても、あんまり表に出さない。
K:喧嘩とかすごくない?トリニダード人の。
Y:でも酔っ払ったおっちゃんのとかしか見たことない。真面目に喧嘩してる人とかはあんまり見たことない。
H: 我慢強いなって思う。
Y:私が面白いなって思うのは、ライミングっていって、何もしてないんですけどただ椅子に座って、みんなボーっとしてるんですよね。お話もしてるんだろうけど、お酒も飲んでるんだろうけど、知らない間にいっぱい人が集まって、座ってぼーっとしてるのがのんびりしてる感じで、すごくいい時間だなって思います。
K:日本でも田舎の方にいくとああいう感じが見られるよね、ああいうのすごく好きです。
H:カーニバル見たときに本当にただいまーって思ったんですよね、よさこいを思い出して、高知新聞に電話しましたもん。そっくりな街見つけちゃいましたって。
Y:でも私もヘモさんに(高知よさこいに)連れて行ってもらって、本当に一緒だって思いました。ガンガンスピーカー流して、パン弾いて。
H:みんな飲んで何も働かないし。
Y:みんなよさこい期間中は盛り上がって。
H:あの時のためだけに1年間生きてるんでみんな。あれしかないから。似てるなっと思った。みんなとはちょっと感覚が違うかもしれないけど。
-トリニダードの苦手なところ-
H:じゃあトリニダードのこんなところが嫌い、トリニダード人のこんなところが嫌い、苦手なところは?
K:私はトリニタイム(時間にルーズ)かな。
H:私は渋滞ですね。
K:あー渋滞も嫌い。
H:交通事故が多いから、早く電車とかできればいいなと。死亡率のナンバーワンは日本は癌じゃないですか。トリニダード・トバゴは交通事故。
Y:そうなんだ。交通機関の地面がガタガタしてて、ハイウェイですらボーンとなったりするから、そういうところがまだ…普通の道とかでもけっこうガタガタしてるじゃないですか。
H:あと日本みたいに車検とかが厳しくないようで古いタイヤをはいてるから、途中でパンクしちゃって後ろから衝突される事故も多いそうです。妄想ですが、タイヤの輸出とかしたいなと思ってるんですけど。あと古いタイヤの回収。タイヤが変われば死亡率相当低くなるんではないかと。古いタイヤをまだまだ売買してるんですよ。日本だったら古いタイヤは捨てて、燃料に変えていけるけど。
Y:私もこの前トリニダードの友達のお父さんに、この機種のこのエンジンがほしいんだけど日本で買える?って聞かれて。
H:よくそういうの聞かれる。
Y:そういうのって日本人じゃ買えないじゃないですか、会社じゃないと。部品とかって。
K:買えるとは思うんだけどそれを輸出するのにすごくお金がかかるんじゃないかなと。
Y:しかもすごい古い機種だから、もう無いとか。日本では新しいの買ってください古いのもう無いんで、修理出来ませんとかなったらじゃあ新しいの買いますってすぐ新しいの買えるけど、トリニダードの人はそれをずっと修理して、使ってる。
-トリニダード人と日本人の違い-
H:では、トリニダードと日本人の人間的な違いは?時間にちょっとルーズ?
K:うん。沖縄の人もそういう感じ。
H:高知もそうかも!
Y:あんまり周りの人をすぐ信用しないかな、トリニダード人は。
H:それは言える。
Y:表向きは仲良くしてるんだけど、たぶん心を許してないんだろうなっていう。
H:それはトリニダード人が日本人に対して?
Y:日本人に対してです。それは私が何年も行って、アメリカに行った時もトリニダード人の子たちと付き合った結果なんとなく分かったことで。
H:アメリカ人は違いますか?
Y:アメリカ人とトリニダード人はまた違いますね。ハングリー精神がトリニダード人はある。トリニダード人は、国を背負ってアメリカに来てるという感じが伝わります。
H:私もそんな感じでした。東京に高知を背負って出てきてるから、ハングリー精神はまだあります。島根性!?(笑)
K:かぶせてくるね~(笑)
Y:でもやっぱり私も好きなことを仕事にするのは大変だから、そこはトリニダード人から学んだことですね。
K:トリニと日本人の人間的な違いは、みんなすごいプロ意識を持ってると思った。例えばダンスのことだけど、全然うまくないのに、俺できるぜ!みたいな。
H:それは何か変な自信じゃないの?プロ意識なのかな。
Y:トリニダードの人って、パンはそうなんだけど体からリズムが出てきてるんだよね。でもそれって日本人がよーっポン!(一本締め)とか、日本が昔からやってることと同じようなことで、ソカのリズムやカリプソのリズムって体から滲み出てる。
H:そうだね。
Y:かなわないですね。トリニダード人のパンプレイヤー。
H:KEIちゃんが言ってたのは、それがプロ意識なのか、変な自信なのかわからないけどね(笑) 「俺シンガー!」とか言ってくる人いるじゃんジャマイカとかで。道で会って「俺シンガーだからレコーディングしろ、売れるぞ」とか。
K:それあんまり日本人はしなくないですか?そういうの。
H:でもそういうところ私けっこう影響受けてるっていうか(笑)
K:あーでもわかる、良い意味でもあり、悪い意味でもあり。
H:ちょっと影響受けちゃってるかもしれない(笑)。それはでもプロ意識とは違うかも。営業スタイルというか、自分をうまく見せるスタイルを学んでるのかもしれない。日本人はいいもの持ってても控えめな人が多いから、向こうはいけてなくてもいけてても、割と前に出るっていう。
K:確かに。
Y:「私なんてそんな」って言ってたら、そのチャンスを逃すんですよね。だからたまたま人がいなくなって自分が弾けるってときは、本当に一生懸命やりましたけど。でもアメリカもそうでした。
K:日本人と外国人の違いみたいな感じかな。
Y:ヨーロッパとかになるとまた違うのかもしれないけど。アメリカはかなりすごかったですね。自分をアピールする人がかなりたくさんいました。
K:向こうのダンスレッスンとか行ってもすごいです。
Y:でもトリニダード人とアメリカ人はこんなに違うんだって。私アメリカに住んでいたけど、それまでは気づかなかった。
H:あとやっぱり日本もそうなのかもしれないけど、家族を大切にしてる感じが、人に伝わる感じがする。日本人も家族は仲良くしてるだろうけど、なんかあんまり友達同士だと見えてこないんだけど、(トリニダード人は)けっこう家族の影が見える。
Y:あー、友達をすごく大事にしてるなと思います。自分の中でブラザー的な、それもファミリーの中に入るんですよね。
H:そうそう。
K:ヘモさんが言ってるのすごく分かる。例えば私はしないなと思うのが、自分の兄弟とハグした写真とかをFACEBOOKのプロフィール写真にするとか。家族愛が強い。
H:でも日本も本来そうだったんだろうけどね。
Y:でもハグをしたり握手をしたりする習慣があんまり無かったっていうのもあるのかもしれませんね。
K:家族アピールはすごい。大好きーみたいな。仕事するにも家族ぐるみでとか。
Y:そう、スティールパンは元々ファミリーでバンドをどんどん大きくしていろんな人を入れてってやってるような感じだから。
K:優希ちゃんが(トリニダード人が)他の人をすぐ信用しないっていうのにつながるのかも。家族は信用できるけど。
Y:そういうのありますよね。でも逆に日本と共通なものっていうのは、同じ島国だから例えば観光だけで行くと、街の人たちすごく優しいですよね。道が分からなかったりとかしたら、ここだよこうだよって教えてくれたり。
H:誤情報が多いんですけどね。
K:(笑)
H:すごい親切にやってくれてるけど、違うの。
Y:知ったふりするみたいな。
K:超分かる。
Y:日本だったらすーって素通りしちゃうかもしれないけど、日本の田舎の方だとどうしたのって話しかけてくれる。あんな感じの雰囲気を感じます。
H:日本にもいろんな人いるしトリニダードにもいろんな人いるから、その辺はまた違うとは思いますけど。