あけましておめでとうございます。

旧年中はI LOVE TRINIをご愛読いただきまして誠にありがとうございました。

さてさて、旧年中は新型コロナ対策の影響で、トリニダード・トバゴ、カーニバルどころか、パーティやライミングなども自粛され、ひっそりとしておりました。

しかし、去年のクリスマス前に少し規制が緩和されたので、今年はまた楽しいイベントや観光地の活性化などに期待し、もっともっと楽しいトリニダード・トバゴを紹介できるように精進してまいりたいと思います。

本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

さてさて、早速ですが、本年第一弾はトリニダード・トバゴの唐辛子事情についてご紹介します。

トリニダード・トバゴからのお土産にもらったペッパーソースがありえないほど激辛だな、とか、トリニダード・トバゴから帰ってきたら、なんだか七味唐辛子って唐辛子入ってるか疑わしく思えてきた、、、なんてことはありませんか??

そう、何を隠そうトリニダード・トバゴは隠れた唐辛子大国なんです。

有名なのはやはり10年くらい前に辛さ世界第一位に輝いたモルガ・スコーピオンですね。

実は他にも沢山の種類の唐辛子の原産国だったりするので、そんなトリニダード・トバゴの唐辛子を順番に紹介していきたいと思います。

【其の一:スコーピオン】

トリニダード・トバゴ原産でもっとも有名な唐辛子、「スコーピオン」。

お尻にサソリの針のような突起物が出来ていることからこの名が付けられました。

見た目もシワシワで、なんだか意地悪そう。。。

今現在は世界第2位の辛さとされていますが、おそらく人間が食べられる唐辛子の中では最高に辛いのではないでしょうか。

実はこの「スコーピオン」、今、世界で出回っているものが2種類あるんです。

一つは「モルガ・スコーピオン」。こちらは本家本元トリニダード・トバゴのモルガという村で栽培されている唐辛子で2012年時点、世界で一番辛い唐辛子と認定されました。

そしてもう1種類は「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー」です。こちらはモルガ・スコーピオンの種を元にオーストラリアにて品種改良されたものです。

こちらも2011年時点で世界一位の辛さを誇っています。

現在日本では種、果実ともにこちらのブッチ・テイラーのほうが多く出回っている印象ですね。

尚、ブッチ・テイラーは現在辛さ世界5位との事です。

また、味の食べ比べはした事がないのですが、こういう丸い形の唐辛子(シネンセ種と言います。)は辛さの中にフルーティな味わいがあるのが特徴ですが、このスコーピオン種は特にフルーティな甘味も強く、一歩間違えば熟れすぎたフルーツのような香りを放つこともあります。

さてさて、これだけ辛い唐辛子、一体地元の人はどのように食べているのでしょう?

一番多いのはやはりペッパーソースでしょう。細かく刻み、お好みのハーブや、スパイス、野菜やフルーツなどとともに漬け込む、もしくは軽く混ぜて食卓に出します。

しかし、非常に辛味が強く、値段も他の一般的なペッパーより少し高めなので、あまり一般的に使われるイメージは最近までありませんでした。

ここ数年、特に世界1位になってからちらほらとスコーピオンを使ったペッパーソースの量産品が出てきたようです。

次に多い調理法がスープや煮込み料理に切らずに丸のまま入れて一緒に煮込んで風味を楽しむ、といったところでしょうか。

スコーピオンに限らず、こちらのペッパー全般そういう食べ方をする事が多いですね。

日本でも最近はてに入りやすくなっているようですので、機会があればぜひぜひトライしてみてください。

おっと、調理する時には手袋、ゴーグル、マスクを忘れずに!それでもカプサイシンが飛んで、肌の出ている部分はヒリヒリと痛くなるので、できれば長袖を着て、さらにフェイスガードをしてもいいかもしれませんね!

まあ、もっとも地元の人々は、素手で調理している人が多いのですが。。。

次回は【其の二:7POT】を予定しています。お楽しみに!