カーニバル中に行われる熱き戦い2021は、バーチャルへ!!

トリニダードカーニバル2021がキャンセルになり、ほとんどがオンラインイベントもしくはキャンセルとなりました。

その中で一つ、どうなるか気になっていたコンペティション『Road March (ロードマーチ)』。タイトルにあるように華やかなカーニバル中に行われる歴史ある熱き戦いがこのロードマーチなのです！！！

まず、ロードマーチって何って感じですよね??

カーニバルはたくさんのバンドと呼ばれるチームが参加します。

カーニバルロードでの見せ場になるステージもしくはジャッジポイントと呼ばれる場所が用意され、カーニバル中のカーニバルマンデー、 チューズデーこの２日間の間にステージを横切る際にプレイされる曲を数え、１番多くプレイされたアーティストがその年の優勝者となります！（野鳥の会数える人がいます笑）

カーニバル後のアッシュウェンズデー（灰の水曜日）に、
今年のロードマーチ優勝者が発表になり優勝するとその年の代表するカーニバルソングとなり、アーティストそして、プロデューサーにとってその1年の活動を決め、成功するには必ず通る道と言っても過言ではない権威ある戦いなんです。

カーニバル前から巷では「今年は誰が勝つのか」、と予想大会が繰り広げられ、会話ヒートアップするんですが、それがまた面白い。

トリニダード人から絶対的支持を得ているアーティストの人気はもちろん高いのですが、これからまだ他のアーティストが新しい曲をリリースするのではないか？など、討論は白熱しそしてラム酒が進むんです！！（笑）

現地にいると、自然と今年はこの曲が候補だな。という曲が大体3〜4曲ほど解ってきます。
この歌達を耳にしない日はないほどですし、あちこちで朝から晩までプレイされます。

街では人々が歌い踊り、ラジオ、フェテにて、ヘビーローテーションされ、そしてなにより勢いあるアーティストのライブに対する気合いは特別の様に感じます。

『あっ！今年ロード取りに行ってるな！』と
とにかく勢いが熱量が凄いんです！！！

そして、その熱き思いがオーディエンス伝わり、アーティストとその曲のファンとなります。

ここで、過去のロードマーチ優勝者と回数を見て行くと、
故Lord Kitchener(ロード・キッチナー)11回。
Super Blue(スーパー・ブルー) 10回。　　　　　　　　　　女性で初めてロードマーチを取ったのは、春に日本でドキュメンタリー映画が公開となるCalypso Rose(カリプソ・ローズ)で、2年連続でとっています。
2006年よりMachel Montano(マシェル・モンタノ)の連続受賞が続き10回。

皆さんの記憶に新しいでないでしょうか？
2019年の優勝曲『ファマレー、レレレ、レレレレレレ〜♪』と一度聞いたら忘れないであろう『Famalay』Machel Montno, Bunji Garlin, Skinny Fabulousによりリリースされたこの曲。

ちなみにこの曲を歌っている一人、Skinny Fabulousはセントビンセント及びグレナディーン諸島出身アーティスト。

このロードマーチはトリニダード出身もしくは、帰化したアーティストのみ参加となるので、史上初となる非トリニダード人なり当時話題となりました。
(史上二人目と諸説あり)

そして、この曲でBunji Garlin自身初となる優勝曲ともなりました。

さ、そんな歴史ある『Carnival Road March』。けれどカーニバルなきゃ、カーニバルロードでできないやん？！！！
どうなるのぉ〜？！！！

っと勝手に心配していましたが、オンラインで開催されています。

Trinbago Unified Calypsonians’Organization(TUCO)は、通信会社のBmobileとDigicelと提携し、携帯電話からできる未だにかつて無かった、市民の投票による新しいRoad Marchが
2月1日〜2月16日午後11:59まで行われています。

投票の際に現地料金TT２ドル（約31円）かかるようですが、現地アーティストを応援出来るシステムが素晴らしいですね。

今現在も続いているオンラインRoad March 2021！

今年は16人アーティストによる21曲が登録中！登録された21曲は以下の通り：

ロードマーチ2021年のWinner、そして誰が賞金10万ドルを掴むのか今から楽しみですね！！！