この春トリニダード・トバゴのドキュメンタリー映画、『カリプソ・ローズ 』が日本公開となり、渋谷ユーロスペースで上映中(アップリンク吉祥寺は緊急事態宣言解除後再開予定/随時全国公開)。I LOVE TRINI.NET創始者Mimiによる感想が届きましたので、掲載します!

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映画「カリプソローズ」を鑑賞しました。トリニダード・トバゴの音楽が好きな人なら誰もが知ってる偉大なカリプソ歌手、カリプソニアンであるカリプソ・ローズのドキュメンタリーです。当然ながら劇中ではカリプソ・ローズの音楽がたくさん流れているし、ライブ映像やレコーディング映像も流れるので常に音楽が鳴っているのですが、ローズが語る言葉には常にカリプソのメロディが流れているように感じるので、見終わった直後は「最初から最後までずっとカリプソに身を委ねていた」というような心地でした。カリプソだけが持つメロディーや節回しをこれだけダイレクトに体感できる映画はまずないと思います。道なき道を切り開き、自らの居場所を作り上げたローズの辿ってきた人生は勇気をもらえるし、何度も困難な状況に置かれながらも「私の生きる気力まで奪うことはなかった」と言うローズに、深い敬意と同じ女性として誇りに思う気持ちでいっぱいになりました。アフリカへ先祖を訪ねる旅でも、常に慈悲深く謙虚なローズの人間性に感動しました。

また、トリニダード・トバゴのカーニバルでローズの曲をスティールパンのバンドが演奏しているのを見て、ふと「あぁ、私は今までこれに惹きつけられていたのか」と気付いたことがありました。ソカやカリプソという音楽が好きになり、トリニダード・トバゴのカーニバルにも以前行きましたが、カーニバルでは大勢の人が音楽を「共有」するんですね。ローズの曲をローズがライブで歌うだけでなく、スティールパンが演奏したり、パレード中ではローズの曲がスピーカーを積んだトラックから流れ、それに合わせてマスカレーダー達が踊りながら練り歩く。音楽というものは誰とでも共有できるすごい性質を持っていますが、特にトリニダード・トバゴのカーニバルにおいての音楽を共有するその許容性の広さ、懐の深さに私は魅力を感じ続けていたのだとこのとき確信しました。コロナで誰かと一緒に音楽を共有して楽しむということがなかなか出来ず、余計にその尊さに気付いたのかもしれません。

カリプソ・ローズの映画を日本の劇場で見られるということの喜びもまた大きいです。ライブ映像当時は恐らく70代のころのローズだと思いますが、歌って踊るローズのステージからエネルギーをもらえます。人間、年なんか関係なく生きたいように生きればいいと、ローズ自ら体現しているのを見ることができます。是非劇場でそのエネルギーを受け取ってほしいです。(Mimi)

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映画カリプソ・ローズ上映&公開情報 :
2021 年 4 月 23 日 (金) ~公開中 (5/13迄 上映時間18:25〜)🙆ユーロスペース http://www.eurospace.co.jp

2021 年 4 月 23 日 (金) ~アップリンク吉祥寺 https://joji.uplink.co.jp ⚠️再開情報随時公開⚠️

2021 年 5 月 15 日 (土) 〜 名古屋シネマテーク  http://cineaste.jp/ 上映時間20:25〜

2021 年 5 月 21 日 (金) ~アップリンク京都 https://kyoto.uplink.co.jp
2021 年 5 月 22 日 (土) ~シアターセブン(大阪) https://www.theater-seven.com
2021 年 5 月 22 日 (土) ~神戸アートビレッジセンター https://www.kavc.or.jp
2021 年 6 月 19 日 (土) ~横浜シネマリン https://cinemarine.co.jp
2021年7月 沖縄 桜坂劇場・ミュージックタウン音市場 https://sakura-zaka.com
全国順次公開!


公式サイト https://calypsorose.jp
オリジナルグッズONLINE SHOP : https://limerecords.thebase.in/items/