東京国立近代美術館で2020年2月26日〜10月11日まで行われているピーター・ドイグ展に遅ればせながら行ってきました!

数々の素晴らしい風景画・その独特な色使いの作品に、心がとても癒されました!

ピーター・ドイグとは??

“1959年、スコットランドのエジンバラ生まれ。カリブ海の島国トリニダード・トバゴとカナダで育ち、1990年、ロンドンのチェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで修士号を取得。1994年、ターナー賞にノミネート。2002年よりポート・オブ・スペイン(トリニダード・トバゴ)に拠点を移す。

テート(ロンドン)、パリ市立近代美術館、スコットランド国立美術館(エジンバラ)、バイエラー財団(バーゼル)、分離派会館(ウィーン)など、世界的に有名な美術館で個展を開催。

同世代、後続世代のアーティストに多大な影響を与え、過去の巨匠になぞらえて、しばしば「画家の中の画家」と評されている。”

“”内 国立近代美術館HPより 引用

そうです。トリニダード・トバゴで育ち、トリニダード・トバゴを拠点とされています。トリニダード・トバゴ現地そのままの風景を思い出さしてくれる作品や、カルチャーが取り入れられた作品などが何点かありました。

例えばこちら。アリアピタの先のラペイルーズ墓地の壁ですね!

以下の作品は、「ポート・オブ・スペインの雨(ホワイトオーク)」という作品で、この建物は、イギリス植民地時代に、ポート・オブ・スペインの中心部に建てられた拘置所(または監獄)が元にされているそうです。

ポート・オブ・スペインの雨(ホワイトオーク)

絵画の説明に、「ライオンを描くというアイデアは、ポート・オブ・スペインの街中で見かけることのできるライオンのイメージ、ユダの獅子に由来しています。ユダの獅子は、アフリカを出自に持つ人々の地位向上を目指すラスタファリ運動の象徴として、運動の発祥地であるジャマイカを始めカリブ諸国に流布しています。」とありました。

「今ポート・オブ・スペインの街中でライオンのイメージを見ることはあまりないけど…?」とトリニダード・トバゴ人の友人に尋ねると、「昔(1970年代特に、ボブ・マーリー全盛期だそうです)はライオンが街中にたくさん描かれていたけど、90年代に自治体がポート・オブ・スペインを一掃して、壁画を全部白に塗り替えたよ。ラスタのアートのペイントをまだ見れるところが少しあるけどね…」ということでした…。

数年通っていますが、トリニダードは古き良きもの(特に建物等)を残して保たせるというより、壊して新しくする傾向があるように感じます。

理由は何にせよ、壁画も塗り替えられてしまったのは、とても残念です…。が、一つトリニダード・トバゴについて勉強になりました。

10月11日までとのことですので、美術館にぜひ足を運んでみてください!

⬇︎ピーター・ドイグ展について⬇︎

https://peterdoig-2020.jp