Pappy’s Chickenのローストペッパーなるものを再現してみました!
前回の投稿で紹介した、トリニダードが誇る今現在世界で2番目に辛いとされている”スコーピオン”という唐辛子をオイルに入れて揚げているという激辛フライドチキンの店、Pappy’s Chicken。クレイジーなのか、トリニダードの常識なのか、チキン自体が辛いのに、それでもトッピングコーナーにはペッパーソースや、ペッパーの付け合わせが置いてあります。
しかもそれがまた美味しいのです!!ローストペッパーなるものと普通のペッパーと置いてあるのですが、特にローストペッパーが気に入りました。なんだか「ふきのとう」のような風味がして激辛ながらもどこか懐かしいような。
たまたまオーナーの方とお話が出来たので、どうやって作ったのかと聞いたら、ただ唐辛子をローストしただけとの事。でも生で食べたらないような風味がするんだけどなぁ…と疑問に。
ということで、やってみました!!こちらでは一般的なスコッチボネットという唐辛子、見た目も辛さもほぼハバネロです。それとピメントというピーマンのような全然辛くない唐辛子(?)を半々くらい。スコッチボネットだけでは辛すぎそうで怖くてね(^^;)あとは風味づけに、これもトリニダードでは一般的なパクチーに味がそっくりなシャルベニという葉っぱと、エイジアンバジルの葉っぱを少々。
全部を細切りにし、多めの油で炒めてその後油漬けにしてみることにしました。
しかしこのペッパー作り、地獄をみることになろうとは計画段階では思ってもみませんでした!!
まず、ペッパーとピメントを洗って切る。この工程は激辛好きとしては心得たもんで、食器洗い用くらいの分厚い手袋をして、それでもなるべくペッパーには触らないようにします。これでもまだほのかに手に辛味が残ったりして目なんか擦っちゃうとちょっとピリッとします。
シャルベニやバジルは切らずにそのまま洗って入れます。
そしてまな板と包丁を洗う。これも手袋したままで、念入りに洗います。でも残ってしばらくは料理が全部辛くなるんです…。そして、それらを洗ったスポンジも!2回くらい洗剤くしゅくしゅして洗いました。
そして、次、いよいよ炒めます。
まず、油を多めに入れてペッパーとピメントを入れて弱火でじっくりと。だんだんジュージュー言ってくるのですがそれと同時に辛味成分がだんだん上ってきて私の顔をまず直撃!目はしょぼしょぼするし、くしゃみは止まらなくなるし、口で呼吸をすれば喉が痛いし!!!「しまったー!」と叫んだ頃にはすでに遅し。なんでマスクとメガネしてやらなかたんだろう…その次は肌を攻撃されて、顔も首も腕も出てるところは全部ピリピリ。ううう、辛い。なんの苦行だ。
でもこれを完成させねば。しんなりして、茶色くなるまで頑張らねば。。。でもこのまま激辛で倒れて病院行きになったらどうしよー!てな事にはならずにいい感じにしなっと茶色になったので、最後にシャルベニとバジルを入れて炒めて出来上がり。
キッチンは激辛で、入っただけで体調が悪くなるのでそのあと2時間くらい立ち入り禁止に。(苦笑)
その日は全身辛かったので味見は次の日、やっぱり激辛!!辛くないはずのピメントも激辛!でもあのふきのとうのような独特の風味でました!辛くてひとかけずつしか食べられないけど、美味しい!頑張ったかいがありました。
しかし、思いは一つ、早く新型コロナが収束して、Pappy’s Chickenも再開しないかなぁ。
By Japanist Sayori
ローストペッパーに興味が出た方作ってみませんか!?ここで使っているスコッチボネットのタネは売っているみたいです!笑